犬や猫といった新しい家族を迎え入れたいと考えたとき、気になるのが、その高額な費用です。
ペットの種類によっては、数十万円も珍しくありません。
それでも「諦めきることができない!」という方は、少なくないでしょう。
そこでおすすめするのが、「ペットローン」。
ペットローンは文字通り、ペットに関連した使い道を目的としたローンです。
ペットの購入だけでなく、ペットの高額医療費に充てることも認められており、いざという時の心強い味方となるでしょう。
しかしローンという以上、ペットローンにも当然審査があります。その審査基準も気になるところですが、併せて金利についても気になるところです。
そこで今回は、ペットローンの審査と金利の内容を解説し、ペットローンを提供している金融機関おすすめ比較8選を挙げて紹介していきます。
ここの情報を賢く活用し、ぜひ新しい家族を迎え入れてみてくださいね!
もくじ
ペットローンとはなにか?
ペットローンは、冒頭でお伝えした通り、ペットに関連する使い道を目的とした金融商品です。
具体的な使い道は次の見出しで解説いたしますが、ペットローンを扱っている金融機関が少ないので、知名度はあまり高いとはいえません。
ペットローンの利用を考えている方の中には、
と疑問を抱えている方もいるでしょう。
まずは、その具体的な使い道から説明していきます。
ここで概要を理解してしまいましょう。
ペットローンの主な使い道とは?
ペットローンの使い道は、主に以下の通りです。
- ペットの購入
- ペットのトリミングや美容関連
- ペットの医療費
ペットショップでペットを購入するとなれば、金額は決して安いとは言えません。
数万円程度が平均的な相場で、高い値の付いたペットだと、数十万円以上にも値が跳ね上がります。
この購入費用が、最も利用頻度が高い使途となるのではないでしょうか。
またペットのトリミングや美容関連、さらには医療費についても、ペットローンの使い道として認められています。
次項で、ペットを飼う際の費用目安については紹介してますが、医療費はときに高額になりがちです。
大切な家族ですから、しっかりと治療を受けさせてあげたいですよね?
こうしたときに、すんなり利用できるペットローンを知っていれば、心強い味方にもなるでしょう。
単にペットを譲り受けるだけならローンは不要?
ペットを飼う際は、何もペットショップで探す方法だけではありません。
保健所にいるペットを引き取るか、ペットの里親募集に参加して譲渡を受けるなど、お金のかからない方法も確かにあります。
しかしこうしたケースでも、ペットローンは時に必要になることもあります。
それが先述した医療費。これについては、「いつ・いくらかかるのか」というのは、誰も予想できません。
だからこそ、それに対する備えや、足りなかった時のことも考えておく必要があるのです。
ペットを無料で譲り受ける場合の条件もある
少し話がそれますが、ペットを無料で引き取る方法はあるものの、条件がいくつか提示されていることもあります。
その条件には、たとえば以下のようなものがあります。
- ペット可能な住居に住んでいる
- 留守が少ないこと
- 一人暮らしでないこと
- 同棲中のカップルではないこと
詳しい条件を知りたい方は「NPO法人ペット里親会/譲渡の条件」を参考にしてみてください。
地域によって条件は異なるのですが、共通すると思われる条件を挙げてみました。
ペットを飼うためにかかる費用
ペットローンの審査について知る前には、実際にペットを飼った際にかかる費用についても把握しておくべきです。
たとえば、ペットを購入する際にかかる費用はもちろん、飼うとなれば毎月どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
万が一ペットがケガや病気をしてしまった場合、どのくらいの費用が必要になるのでしょうか?
飼ったらペットも家族の一員です。
ペットがのびのびと幸せに暮らすために、こうした費用については事前にチェックしておきましょう。
まずは、購入する際にかかる費用目安から紹介していきます。
ペットを購入する際の費用の目安
まずは、ペットを購入する際にかかる費用は、どれくらい必要なのかを見ていきましょう。
ペットには、いろいろな種類がいますが、ここでは代表的な犬と猫について解説していきます。
はじめに犬の相場を見ていきましょう。
- トイプードル 約10~20万円
- チワワ 約20万円
- 柴犬 約10~20万円
こちらの犬種は人気不動です。次にネコの相場を見ていきましょう。
- アメリカンショートヘアー 約19~26万円
- スコティッシュ・ホールド 約17~40万円
- マンチカン 約10~40万円
こちらも人気の猫の種類です。犬と比べると、少し高額な印象になります。
さらに、ペットを購入する際の費用は、当然購入費用だけでは収まりません。
他にも「ケージ・エサ・ハーネス・首輪」など、ペットを飼うために揃えなければいけないものもあるのです。
次は、その中でもエサ代に焦点を当てて解説していきますね!
毎月かかるエサ代の目安
続いて、ペットを飼う上でかかせないエサ代についてです。
犬の場合はドッグフードですが、安いものだと1000円を切るものから、高いもので8000円するものまであります。
一方の猫のキャットフードについては、安いもので1000円しないもの、高いもので5000円ほどとなるでしょう。
値段はどちらもピンからキリまでですが、ペットの健康を考えるのであれば、エサにはこだわりたいものです。
さらに、かわいいペットには、おやつもあげたくなる方も多いでしょう。
おやつも種類をそろえると、1ヶ月に2000~4000円ほど必要です。
ペットを飼う前に、毎月かかるエサ代のシュミレーションを立てて、家計の負担にならないか再度確認しておくようにしましょう。
万が一ケガや病気をしてしまった場合
ペットを飼っていく上で、時にはケガや病気をする場合もあるでしょう。
大切なペットだからこそ、しっかりと治療をさせてあげたいところですが、そのペットの医療費は高額です。
ここでは、犬や猫のかかる代表的なケガや、病気の治療費について見ていきましょう。
まずは犬についてです。
- 骨折(入院費、検査代、麻酔、手術など):約270,000円
- 捻挫(通院5日):約13,000円
- 皮膚炎(通院7日):約25,000円
- ガン(手術、抗がん剤付き2~3回半年~1年):約100万円
この他にも、病気を防ぐためにワクチンを打たなければいけません。
その際は、約4000~9000円ほどの費用が必要となってきます。
さらには、避妊や去勢をする場合、約10,000~50,000円ほどの費用が必要です。
次に、猫についても見ていきましょう。
- 胃腸炎(通院3日):約20,000万円
- 誤飲(手術、入院費):約130,000円
- 腎不全(手術、入院費):約180,000円
- ガン(手術、抗がん剤付き2~3回半年~1年):約600,000円
このようにペットの医療費は、場合によっては人間よりも高額になることもあるのです。
だからこそ、ペットを飼う際には、すぐに対応できるようにペットローンを組むことをおすすめします
ペットローンを利用する際の注意点
ペットローンの利用に注意点を理解しなければなりません。
特に理解しなければならない注意点を次に挙げて、解説していきます。
審査は厳しく時間がかかる
ペットローンの審査は甘くなく、むしろ厳しいの現状です。
審査期間は平均で1週間から2週間かかるとされており、申込みをするのなら、期間に余裕を持つべきでもあります。
ちなみに、ペットローンを提供している金融機関はイオン銀行とスルガ銀行だけです。
審査は厳しく審査期間が長いのは、銀行系ローンだからですが、金利が低いのは唯一のメリットだと言えます。
ペット購入までに待てるという方には、ペットローンがおすすめです。
ペットローンの審査基準はなにか
ペットローンの審査基準は、基本的に公開されていませんが、予想することはできます。
予想される審査基準は以下の通りです。
- 虚偽記載がない
- 金融事故がない
- 他のローンを利用しているか
- 年収200万円以上ある
- 勤続年数1年以上
- 年齢が20歳以上満60歳未満
- ペットローンを利用する銀行の口座を開設している
イオン銀行のペットローンの申込条件を参考に、審査基準を予想してみました。
注目していただきたいのが、他のローンを利用しているかというポイントです。
他のローンを利用している状態でペットローンを利用すると、月々の返済額が大きくなります。
しかし、他のローンを利用しているからと言って、審査通過が見込めないとはかぎりません。
短期間で返済が見込めるローンであれば問題はなく、仮に他のローンを利用しても、返済に影響がなければ審査通過が期待できます。
ペット以外の使い道は不可能
ペットローンは、ペット以外の使い道に利用することはできません。
ペット以外の使い道に利用したい方は、ペットローンではなく、フリーローンやカードローンを利用しましょう。
フリーローンとカードローンは事業関連以外であれば、使い道は自由です。
ペットローンを提供する金融機関の選び方について
ペットローンを提供している金融機関の選び方を解説していきます。
扱っている金融機関はイオン銀行とスルガ銀行だけ
大切なことですのでもう一度お伝えしますが、2019年8月時点ではペットローンを扱っている金融機関は、イオン銀行とスルガ銀行だけです。
イオン銀行とスルガ銀行のペットローンは、インターネットで申し込むことができます。
どちらを選べばいいのかについては、「ペットローンを提供する金融機関2選!金利が低いのでおすすめ」という見出しで、比較紹介していきますので、併せて参考にしてみてくださいね!
ペットローンに相当するフリーローン(カードローン)はどう選ぶ?
ペットローン代わりに利用できるローンは、先述した通り、フリーローンとカードローンが代表的です。
フリーローンとカードローンは事業用途を除いて、使い道は自由なので、なにかと利用しやすい特徴があります。
このフリーローンやカードローンを選ぶ際は、まず金利を比較すると良いでしょう。
金利がわずかに違っただけでも、返済総額に影響を与えるため、なるべく低金利を選ぶのが賢い選択となります。
ただし低金利であるということは、貸し倒れした際の金機関側の損害も大きくなるため、審査も厳しくなりがちということも忘れてはいけません。
もし過去のクレジットカードの延滞などで、信用情報にキズがついている場合は、比較的審査が甘めであるカードローンに絞ると良いでしょう。
基本的にフリーローンは、銀行が持っている金融商品であり、それなりに審査が厳しいのです。
カードローンについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてくださいね!

ペットローンを提供する金融機関2選!金利が低いのでおすすめ
ペットローンに相当を提供しているのは、イオン銀行とスルガ銀行だけです。
金利が低く、利用にはおすすめですが、どちらが良いのかと悩むところであります。
そこで、イオン銀行とスルガ銀行の特徴を次に挙げながら紹介いたします。
イオン銀行「ペットローン」
- 金利:3.8%~8.8%
- 融資限度額:700万円
イオン銀行が提供するペットローンの特徴は、金利の低さにあります。
イオン銀行は、ペットローンだけでなくフリーローンを扱っているのですが、金利が3.8%~13.5%とペットローンより高いのがデメリットです。
ちなみにイオンは、ペットショップなどペットに関連した事業を行っているので、普段からイオンのペットに関連した店舗を利用している方には、このペットローンが最適でしょう。
仮にペットローンの審査に落ちても、イオン銀行にはフリーローンやカードローンもあります。
どちらか二つのローンの審査を受けて合格すればご利用いただけます。
スルガ銀行「ペットローン」
- 金利:3.7%~7.5%
- 融資限度額:800万円
スルガ銀行が提供するペットローンの特徴は、イオン銀行のペットローンより金利が低いところです。
金利が低いので、ペットローンの支払いに対する経済的負担が少ないのが魅力的です。
仮にペットローンの審査通過ができなかった場合、スルガ銀行が扱うカードローンの利用をおすすめします。
ただし、カードローンの金利は、審査が甘い分3.9%~14.9%とペットローンより金利が高くはなります。
ちなみにスルガ銀行ではフリーローンを扱っているのですが、扱っているフリーローンは事業関連の使い道を目的としているので、個人では申し込めません。
ペットローンに相当するローンを提供する銀行3選
他の用途にも利用したい場合や、ペットローンの審査に落ちてしまった方は、ペットローンに相当するローンを利用する必要があります。
そこで、ペットローンに相当するローンを提供している銀行3種類を、ここでは紹介いたします。
三井住友銀行「フリーローン(無担保型)」
- 金利:5.975%
- 融資限度額:300万円
まずはじめに紹介するのは、三井住友銀行が提供しているフリーローン。
金利は、他の銀行が提供するフリーローンより低いだけでなく、無担保無保証を原則としています。
なお、300万円以上の借り入れを利用する際は、フリーローン(有担保型)がおすすめです。
文字通り、担保ありのフリーローンであるのが特徴で、1億円まで借りることができます。
金利は2.775%~2.975%と、無担保型のフリーローンより低いのが魅力的です。
担保があるということは、金融機関側から見れば貸し倒れしたとしても、資金回収ができることを意味します。
それゆえ、金利が安く設定でき、審査も無担保よりは易しくなるのです。
ただし、返済できなければ、担保としたものは失うリスクも忘れてはいけません。
借入をする際は、何を選んでも返済計画に無理がないようにすることが大切なこととなります。
りそな銀行「りそなプレミアムカードローン」
- 金利:3.5%~13.5%
- 融資限度額:800万円
りそな銀行が提供するカードローンも、事業以外で利用できるため、ペットにももちろん利用できます。
また利用限度額も高めですので、審査の結果次第では、余裕を持った借入もできるでしょう。
カードローンという特性上、ATMなどで、限度額以内であればいつでも借り入れや返済ができます。
緊急を要するときでも、カードローンは心強い味方となるということですね!
住信SBIネット銀行「カードローン」
プレミアムコース
- 金利:1.59%~7.99%
- 融資限度額:1,200万円
スタンダードコース
- 金利:8.99%~14.79%
- 融資限度額:300万円
住信SBIネット銀行が提供するカードローンは、プレミアムコースとスタンダードコースの2種類あるのが特徴です。
2つのコースを申込者は選択できず、審査によって、どちらかのコースかが決まります。
プレミアムコースの場合、利がペットローンより低く、融資限度額が1,200万円と高いのが特徴で、高額の出費には対応できます。
スタンダードコースの場合は、少し借り入れをしたい方に向いているコースなのですが、審査によってプレミアムコースが選ばれた場合は、金利が低いためお得となるでしょう。
ペットローンに相当するローンを提供するノンバンク系3選
ノンバンク系はペットローンを扱っていませんが、ペットローンに相当するローンを扱っています。
そこで、ペットローンに代わるローンを提供する、おすすめのノンバンク系3種類を紹介いたします。
ノンバンク系は銀行より金利が高い傾向にありますが、審査期間が最短即日のローンを扱っているのがメリットです。
では早速、ノンバンク系を3つみていきましょう!
オリコ「多目的プラン」
- 金利:6.0%~13.2%
- 融資限度額:300万円
オリコが提供する多目的プランはもフリーローンと同様で、事業以外の全ての使い道にご利用いただけます。
ペットに関連する使い道も認められているので、ペットに関連する急な出費に、オリコの多目的プランはおすすめです。
ノンバンク系でありながら、金利は銀行のフリーローンやカードローンと同等。
ただし、300万円までしか借りられないので、少額借入ができればいい人向けとなります。
プロミス「目的ローン」
- 金利:6.3%~16.5%
- 融資限度額:300万円
プロミスが提供する目的ローンも、事業に関連する使い道を除き、全ての使い道に利用することができます。
もちろん、ペットに関連した使い道に利用しても問題ありません。
プロミスの目的ローンの特徴は、最短即日融資にあります。
時間帯にもよりますが、申し込み手続きを終えてから最短30分で審査が完了し、申込者が指定した口座に振り込まれます。
金利は高いのがデメリットですが、その分審査も比較的易しめのローンとなります。
アコム「カードローン」
- 金利:3.0%~18.0%
- 融資限度額:800万円
アコムが提供するカードローンも、事業に関連した用途を除いて、全ての使い道にご利用いただけます。
特徴は、アコムから送付されたローンカードを利用して、提携しているATMから現金を引き出せることにあります。
審査は最短即日で終了し、インターネットから指定の口座に振り込み手続きを行えるので、必要な資金の借り入れが可能です。
ローンカードが自宅に送付されるまでの間、借入方法はインターネットだけでなく、店頭窓口や電話での申請も可能となっています。
利便性を考えるのなら、インターネットでの借入申請を行うのが適切だと言えるでしょう。
ペットローンは万が一に備えて申込みをしよう
ペットローンの審査と金利の内容を解説し、おすすめの金融機関を合計8種類、比較紹介してきました。
ペットローンを扱っているのは、イオン銀行とスルガ銀行だけですが、フリーローンやカードローンより金利が低いので、ペットの購入やペットの医療費などの利用にはおすすめです。
他の金融機関が扱っているフリーローンやカードローンも、ペットに関連した使い道に利用できるだけでなく、様々な使い道にも対応可能なので、自由度に関してはペットローンより優れています。
また、ペットローンで大切なペットを購入したら終わりではありません。
融資限度額以内であれば、何度でも借り入れできるので、ペットの急な病気やケガなどの治療費にも対応できます。
借り入れできる限度額の範囲を残し、いざという時のために、ペットローンを利用しましょう。