一昔前の株取引は、店頭や電話でのやり取りが主流でしたが、近年になって、インターネットを利用したオンライン株取引が主流となっております。
加えて、場所に関係なく、インターネット環境さえ整っていれば、どのような方でも株取引に参加することが可能です。
オンライン株取引を利用したいときは、ネット証券会社が欠かせないのですが、現在のネット証券会社の数は豊富で、どれを選べばいいのかと悩む方がいるでしょう。
そこで今回、ネット証券会社の選び方から、おすすめ10社の比較、複数口座を持つことの意味についても深掘りして紹介していきます。
特に、株取引をこれから始めたい方や、投資初心者の方は必見ですよ!。
もくじ
ネット証券会社の選び方と比較すべきポイントを知ろう
ネット証券会社を紹介する前に、まずは選び方と比較すべきポイントについて、ご説明させていただきます。
株取引ができるならネット証券はどこでも良いと考えている方はいると思われますが、その考えは半分正解、半分間違っていると言えるでしょう。
半分正解というのは、
- 手数料が多少高くても自分にとって扱いやすかったらそれでいい
- 人気が高い大手のネット証券だから
などが挙げられます。
結局のところ、自分が使いやすいネット証券が正解なのでしょう。
一方、半分間違っているというのは、
- 手数料のことを考えていない
- 株取引さえできれば何でもいい
などです。
こういった考えを持っている方は、株を「ギャンブル」と捉えている傾向にあります。
しかし、ギャンブルであるという考えも間違っています。
なぜなら、株を購入したということは、「投資先の企業にお金を預ける」ことを意味するからです。
「お金はお金を生む」とはまさにこのことになります。
話しを戻しますが、ネット証券会社の選び方と比較すべきポイントなどを次に挙げて、解説していきます。
ネット証券会社は無料で口座を新規に開設できる
ネット証券会社は無料で口座を新規に開設できるだけでなく、審査はないことがほとんどです。
ただし、本人確認の書類が必要という条件があります。その書類とは主に、
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード(写真付き)
などが挙げられます。
マイナンバーカードについては、ネット証券に限った話しではなく、銀行の口座やその他公共サービスにも活用可能なので、該当する身分証明書を持っていない方は、マイナンバーカードの発行を行うようにしましょう。
ネット証券会社の手数料で比較して選んでも問題はない
ネット証券会社によって、取引手数料が異なります。
しかし、取引手数料が異なるとはいえ、その差は微々たるものだといえるでしょうが、大きな取引(数百万円以上など)となると、手数料を考慮する必要があります。
なぜかと言いますと、少額の取引は手数料に差はほとんどないのですが、数百万円以上といった多額の取引となると、その分の手数料は大きくなるためです。
こういったケースを考えると、手数料を比較してネット証券会社を選んでも、とくに大きな問題となることはありません。
ネット証券会社共通のメリットとデメリット
ネット証券会社共通のメリットとデメリットを説明いたします。
まずはメリットからです。主なメリットは以下の4つがあるでしょう。
- インターネット環境があれば場所に関係なく株やFXなどの取引に参加できる
- 店頭や電話と違って手数料が圧倒的に安い
- リアルタイムで多くの情報を無料で閲覧することが可能
- 指値注文と成行注文を自分で設定して注文を行える
この中でも注目していただきたいのが、「2」の手数料についてです。
先ほどは、店頭や電話と違って手数料が圧倒的に安いと説明しました。
では野村證券をケースに、20万円の取引にかかる手数料を比較してみます。
- インターネットでの取引:324円(税込)
- 店頭での取引:2,808円(税込)
- 電話での取引:2,571円(税込)
明らかに、インターネットでの取引にかかる手数料が圧倒的に安いことがわかります。
大手の証券会社の多くは、店頭や電話での取引サービスを現在でも提供しているのですが、現在は証券会社全てがインターネットでの取引に対応しています。
店頭や電話での取引サービスを現在でも継続している理由は、インターネットに疎い人達の存在にあるのです。
これ以上の説明は長くなるので省略いたしますが、そういった人達の顧客を維持するために、店頭と電話での取引サービスを継続しているのでしょう。
一方、ネット証券会社のデメリットはというと、以下の4つが挙げられます。
- パソコンまたはスマートフォンの操作ができない方には向いていない
- 自分で勉強して投資の有無を判断する必要がある
- システムの障害リスクや定期的なメンテナンスがある
- インターネット回線トラブルのリスクもある
ほとんどのネット証券会社は、パソコンもしくはスマートフォンに対応しているので、最低スマートフォンが1台あれば、株取引またはFXに参加可能です。
しかし、操作性や利便性を考慮すると、パソコンを利用した取引が一番おすすめでしょう。
もうひとつ、注目していただきたいのが、インターネット回線トラブルのリスクについてです。
インターネット回線は、光回線やモバイルルーターといった多種多様なものが存在します。
リスク分散のために、光回線とモバイルルーターもしくはスマートフォンの両立が適切となります。
NISA口座の存在を知ろう
NISAとは「少額投資非課税制度」を意味します。
非課税投資枠内での取引なら、分離課税および総合課税は発生しないだけでなく、確定申告も不要です。
NISAには、主に以下の3つが存在します。
- NISA
- ジュニアNISA
- つみたてNISA
NISAは最長5年間は、毎年の投資額が120万円までなら非課税の対象となります。
ジュニアNISAは文字通り、未成年(0歳~19歳)を対象とした非課税制度で、最長5年間で毎年の投資額が80万円までなら、非課税の対象になるのです。
つみたてNISAの場合だと、非課税の対象が、投資信託からの利益に限定されるというデメリットがあります。
最長20年間で、毎年の投資額が40万円までなら、非課税の対象になります。
特に株取引の初心者はNISA口座を開設して、少額で取引しながら学んで、勉強するところから始めましょう。
ちなみに、FXはNISAの対象外となるので、注意してください。
すぐわかる!ネット証券会社10選の比較表
では早速、本題であるおすすめのネット証券会社を比較していきます。
先に紹介した通り、比較するうえで最も注目したい手数料について、「現物取引」「信用取引」の2つにわけ紹介していきます。
まずは、現物取引の手数料の比較表から確認してみましょう。
またそれぞれの詳しい特徴については、次項で紹介しておきますので、そちらも併せて参考にしてみてください。
現物取引手数料の10社比較表
各ネット証券会社の現物取引における手数料は次の通りです。
取引手数料 / 注文 | ||||
~10万円 | ~20万円 | ~50万円 | ~100万円 | |
1:楽天証券 | 90円 | 105円 | 250円 | 487円 |
2:松井証券 | 無料 | 300円 | 500円 | 1,000円 |
3:SBI証券 | 90円 | 105円 | 250円 | 487円 |
4:マネックス証券 | 100円 | 180円 | 450円 | 1,000円 |
5:GMOクリック証券 | 87円 | 97円 | 239円 | 432円 |
6:カブドットコム証券 | 90円 | 180円 | 250円 | 990円 |
7:DMM.com証券 | 80円 | 97円 | 180円 | 340円 |
8:SMBC日興証券 | 125円 | 180円 | 400円 | 800円 |
9:野村證券 | 139円 | 300円 | 477円 | 953円 |
10:ライブスター証券 | 80円 | 97円 | 180円 | 340円 |
信用取引手数料の10社比較表
次に信用取引手数料の比較表についてみていきましょう。
現物取引の手数料とは、少し違った結果となっています。
取引手数料 / 注文 | ||||
~10万円 | ~20万円 | ~50万円 | ~100万円 | |
1:楽天証券 | 90円 | 135円 | 180円 | 350円 |
2:松井証券 | 無料 | 300円 | 500円 | 1,000円 |
3:SBI証券 | 90円 | 135円 | 180円 | 350円 |
4:マネックス証券 | 95円 | 140円 | 190円 | 355円 |
5:GMOクリック証券 | 88円 | 129円 | 168円 | 238円 |
6:カブドットコム証券 | 90円 | 135円 | 180円 | 539円 |
7:DMM.com証券 | 80円(VIP:0円) | |||
8:SMBC日興証券 | 125円 | 180円 | 400円 | 800円 |
9:野村證券 | 474円 | |||
10:ライブスター証券 | 80円 |
※SBI証券では、5,000万円以上の取引の場合、取引額に関係なく手数料が「0円」になります。
より詳しく!おすすめネット証券会社10選の特徴
おすすめするネット証券会社を10種類紹介し、取引手数料はどれくらいかかるのかを記載し、そのネット証券会社の特徴などについても、解説していきます。
1:楽天証券
- 取引手数料:54円~1,050円(税込)
- 取引手数料が他のネット証券取引所より安価
- 取引手数料が1~2%ポイントバック
- 大口取引(5,000万円以上)で手数料がさらに割引
などが挙げられます。
特に注目していただきたいのが、大口取引の手数料割引条件についてです。
その割引条件とは、以下の4つとなります。
- 信用取引で本日の新規建約定金額の合計が5,000万円以上
- 1ヶ月の新規建約定金額の合計が5億円以上
- 本日の信用建玉残高が5,000万円以上
- 貸株と投資信託の1ヶ月の平均残高が5,000万円以上
これらいずれかの条件を満たすと、
- 現物取引金額10万円以下であれば手数料無料
- 信用取引すべての手数料が無料
こういったメリットが得られます。
しかし、割引条件の中に「現物取引」がないのがデメリットです。
それでも、取引手数料が安いのには変わりありませんので、比較的安価な株取引を行いたいという方は、楽天証券の利用がおすすめと言えるでしょう。
2:松井証券
- 取引手数料:0円~10万8千円(税込)
- 手数料が割高
- サポートやサービスが充実
松井証券の特徴は、1日10万円までの取引なら、取引手数料が0円になるというところです。
現物取引と信用取引の手数料は同じで、株取引初心者にとっては、松井証券の利用が適切だと言えるでしょう。
しかし、10万円を超えた取引となると、手数料が発生するのですが、その手数料が他のネット証券会社と比較しても、割高な傾向にあります。
- 30万円までは324円(税込)
- 50万円までは540円(税込)
- 1億円以上は10万8千円(税込)
とはいえ、その分のサポートやサービスなどが充実しておりますので、サポートがないと不安だという方には、松井証券がおすすめと言えるでしょう。
余談ですが、1日10万円までなら手数料がかからないので、そのシステムを利用して、株を定期的に現物取引で買い増しして、長期保有するという方法もあります。
3:SBI証券
- スタンダードプランの取引手数料:54円~1,050円(税込)
- アクティブプランの取引手数料:0円~432円(税込)
SBI証券の特徴は、スタンダードプランとアクティブプランにあり、この2つの違いは手数料の仕組みにあります。
スタンダードプランは、1注文につき手数料が発生しますが、大口取引には向いています。
3,000万円以上の取引だと、1,050円(税込)の手数料となるのですが、それ以上の手数料が上がりません。
アクティブプランは、1日の約定合計金額に対する手数料が発生します。
しかし、その約定合計金額が10万円までなら、手数料は無料です。
少額投資には向いているプランでもあります。
ただし、アクティブプランの場合、100万円増加毎に432円(税込)が加算されます。
早い話、現物取引のアクティブプランで1,000万円の取引を行った場合、
- 822円+432円×9=4,710円
という計算になり、スタンダードプランの手数料よりかなり高いです。
大口取引ならスタンダードプラン、少額取引ならアクティブプラン、それぞれがおすすめといえるでしょう。
4:マネックス証券
- 現物取引手数料:108円~1,620円以上(税込)
- 信用取引手数料:102円~1,080円(税込)
- 1日定額手数料コース:2,700円以上(税込)
マネックス証券の特徴は、取引手数料が明確に数多く分かれているところです。
現物取引にかかる手数料は108円~1,620円以上(税込)と記載しましたが、正確に説明すると「パソコンでのやり取り」で、50万円以上100万円以下の取引だと、
- 成行注文:1,080円(税込)
- 指値注文:1,620円(税込)
そして、100万円を超える取引だと、
- 成行注文:約定金額の0.1%
- 指値注文:約定金額の0.15%
パーセンテージの表記となります。
そして、1日定額手数料コースを取引手数料についてもう少し深掘りすると、
- 300万円以下:2,700円(税込)
- 600万円以下:5,400円(税込)
- 600万円以降、300万円毎で2,700円(税込)ずつ増加
このようになります。
1日定額手数料コースは、毎日デイトレードしている方にはおすすめですが、大口取引を行う方には向かないと言えるでしょう。
5:GMOクリック証券
- 取引手数料:95円~1,660円以上(税込)
- 手数料が安い
- 初級者~上級者と幅広く対応
- スワップポイントが高め
GMOクリック証券の特徴は、取引手数料の安さにありますが、実は最安値の取引手数料を提供している楽天証券より安いです。
そのため、長期売買やデイトレードに向いており、初心者から上級者まで、幅広く利用できると言えるでしょう。
ちなみに、GMOクリック証券のFXのスワップポイントについてですが、どのネット証券会社と比較しても、そのスワップポイントから得られる金利が高い傾向にあります。
スワップポイントが目的の方にも、GMOクリック証券はおすすめでしょう。
6:カブドットコム証券
- 取引手数料:97円~3,985円(税込)
- 比較的安めの手数料
- 少口取引から大口取引まで対応
- 大口取引の手数料は固定
カブドットコム証券は他のネット証券と比較しても、取引手数料が安価な傾向にあります。
少額の取引に向いている一方、大きな額での取引にも向いております。
400万円以上の取引は3,985円(税込)の手数料がかかるのですが、たとえ1億円の取引でも、3,985円(税込)のまま固定されます。
大きな取引なほど、得するということです。
7:DMM.com証券
- 取引手数料:0円~864円(税込)
- 手数料がかなり安め
DMM.com証券の特徴は、取引手数料の安さにありますが、上述に紹介した楽天証券とGMOクリック証券などと比較すると、かなり安い傾向にあります。
ここまで取引手数料が安くなったのには、競争の激化にあると予想されます。
顧客の奪い合いとなり、顧客を得るためにはやはり手数料を安くするほかないと思われるでしょう。
手数料の安さにこだわる方は、DMM.com証券はおすすめです。
8:SMBC日興証券
- 取引手数料:135円~27,000円(税込)(ダイレクトコースのオンライントレードの場合)
- 信用が高い
- 取引アドバイスがもらえる
- 電話や店頭取引にも対応
日本三大証券のひとつで、特徴はサポートの充実さと、日本三大証券ならではの信用度の高さにあります。
具体的に説明すると、電話や店頭での取引に対応しているだけでなく、取引に関するアドバイスも受け付けています。
直接話を聞きたい方や、インターネットに疎い方にも向いているネット証券会社といえるでしょう。
9:野村證券
- 取引手数料:150円~77,143円(税込)
- 手数料が高め
- 電話や店頭取引にも対応
日本三大証券のひとつで、「ネット証券会社共通のメリットとデメリット」という見出しにもご紹介いたしました。
先ほど紹介したSMBC日興証券と同様、電話と店頭での取引に対応しております。
担当者と相談しながら取引したいという方にはおすすめですが、その分の手数料が高くなることをご理解ください。
10:ライブスター証券
- 取引手数料:86円~1,080円以上(税込)
- 手数料が比較的安め
- 選べるプランがある
ライブスター証券の特徴は、手数料の安さにありますが、もうひとつの特徴は、現物取引に一律(つどつど)プランと定額(おまとめ)プランの手数料にあることです。
一律(つどつど)プランは1注文毎に手数料が発生します。
手数料は86円~864円(税込)となるのですが、取引金額300万円を超えた場合の手数料は、864円(税込)のままに固定されます。
定額(おまとめ)プランは、1日どれくらい取引したかによって、手数料が変動するのですが、200万円を超える取引だと、100万円毎に432円(税込)が加算されるという仕組みを持ちます。
100万円以下の取引だと、手数料は432円(税込)になるのですが、仮に1,000万円の取引だと、
- 432円×10=4,320円
4,320円(税込)の取引手数料が発生するという仕組みです。
多彩な注文でかつ、手数料を抑えて株取引を行いたいという方には、ライブスター証券がおすすめです。
ネット証券会社の口座は複数必要なのか
これについて結論からいうと、選ぶ人次第となります。
これでは味気ないので補足しますが、複数口座を持つことは、メリットもあれば反面でデメリットもあるため、どこまで許容できのかによって変わるということです。
そこでここでは、ネット証券会社の口座を複数持つことの、デメリットとメリットを紹介していきます。
まずはデメリットからみていきましょう。
口座を複数作るデメリット
ネット証券会社で複数口座を作ることのデメリットは、以下の3つがあります。
- アカウント情報や情報の管理が面倒
- 資産の管理も面倒
- 取引するタイミングを逃す可能性がある
複数の証券会社で口座を持つということは、その数の分だけ管理が複雑になるということでもあります。
アカウントのログイン情報についてはもちろん、証券会社からメール情報についても管理しなくてはなりません。
これは資産管理についても同様で、毎日時価を確認する方からすれば、かなりの手間となることもあるでしょう。
「取引するタイミングを逃す可能性がある」という点についてですが、各証券会社で複数売買をしたい場合には、それぞれのシステムにログインしなくてはなりません。
また実際に売買するには、専用画面を開く必要もあるため、ここまでに地味ながら時間を割かれてしまうのです。
それゆえ、自身が望んでいた適切なタイミングを逃してしまうこともあるということです。
これでデメリットについては以上ですが、この点は想定通りだったのではないでしょうか。
次に紹介するメリットについては、ぜひ知っておきたい内容も含んでいますので、頭の片隅にでも覚えていただければと思います。
では続けてみていきましょう。
口座を複数作るメリット
複数口座を作るメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 各証券会社の特性の使い分けができる
- IPOの抽選で当選する確率が高まる
- メンテナンスやシステム障害時にタイミングを逃しにくくなる
ここでは、それぞれについて詳しく紹介していきます。
各証券会社の特性の使い分けができる
ここで紹介したネット証券会社では、主に手数料を中心に紹介していますが、それ以外にも、
- 独自ツールが配布されていたり
- ポイントがもらえたり
- 提携メディアが無料で利用できたり
- 直接担当者にアドバイスをもらえたり
など、それぞれで特典のようなものがあるものです。
これらの詳細は、常に最新の情報を得るためにも、自身の目で公式HPを確認してみると良いでしょう。
複数口座を持つということは、これら特典も組み合わせられることを意味します。また、状況に応じて証券会社の強みごとに使い分けることで、有利に投資することにも繋がります。
ここまでで気になる候補が絞れているのなら、ぜひ公式ページにて確認してみてください。
IPOの抽選で当選する確率が高まる
IPOの抽選は、証券会社を通して申し込むものです。
その時に、複数の証券会社から申込むことができれば、ひとつから申込むよりも当然当選する確率は高まります。
IPOにも挑戦したいのであれば、口座を複数もつことは、必須ともいえるでしょう。
メンテナンスやシステム障害時にタイミングを逃しにくくなる
売買システムも結局は機械で動いているものですから、時々のメンテナンスやシステム障害などの不具合が発生することがあります。
そんなときに、ひとつの証券会社の口座しかなければ、取引すらままならないこともあるでしょう。
しかしこういった場面でも、リスク分散として複数口座を持っておけば、それら心配もだいぶ軽減されるはずです。
管理は面倒になるかもしれませんが、口座開設には審査もないので、いざという時のために複数持っておくことをおすすめします。
もちろん、デメリットが勝っていると感じれば、ひとつでも構いません。
ット証券会社は一つに絞らなくてもいい
ネット証券会社を10種類挙げて、比較しつつ紹介しました。
信用取引の手数料についてあまり触れなかったのですが、その訳は、現物取引よりもリスクが圧倒的に高く、初心者にはおすすめできない理由からでした。
信用取引に失敗すれば、追証によって負債総額が増してきます。
現に追証によって、数百万円以上の負債を抱えてしまったという方がいるほどです。
株の現物取引であれば、追証という概念が存在しません。
ネット証券会社の選び方についての話しになりますが、手数料の安さを比較するのは大切です。
しかし、自分に合ったネット証券会社を選ぶことのほうが重要だと言えます。
もしくは、あえて複数のネット証券会社を選び、口座を開設するという方法もあります。
こちらのほうがリスクを分散できるだけでなく、どちらが使いやすいのかと比較することも可能です。
ちなみに、NISA口座は併用できません。ネット証券会社1アカウントではなく、1人1口座であることをご理解ください。