通常のクレジットカードよりも、さまざまなサービスを受けられ、ステータスの高いカードに「ゴールドカード」があります。
この記事では、以下のようなゴールドカードの疑問について、わかりやすく解説していきます。
- ゴールドカードってどういうもの?
- ゴールドカードメリットとデメリットは?
- どういう選び方をすれば失敗しないの?
- ゴールドカードを厳選するとどれがおすすめ?
厳選したおすすめのカードについては、特徴にも触れながら7枚をご紹介しているので、これから作ろうと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
ゴールドカードの基本を知ろう(FAQ形式)
ここではまず、ゴールドカード(クレジットカード)の基礎知識を質問形式(FAQ)で答えていきます。
では順にみていきましょう。
ゴールドカードとは?
ゴールドカードとは、クレジットカードの種類で、一般のカードよりも付帯しているサービスが充実しています。
つまり、一般のカードよりもランクの高いということになります。
さまざまなタイプがありますが、色がゴールドなので「ゴールドカード」と呼ばれています。
それに対して、一般のカードは「シルバーカード」と呼ばれることがあります。
次から一般のカードとの違いについて詳しく解説していきます。
年会費はどのくらい?
年会費は無料ではないことが大半で、2,000円や3万円などとカードによってかなり差があります。
なかには、初年度無料や条件付きで無料という場合もあるため、そこまでハードルの高くないことが分かるでしょう。
一方で、無料で利用できるゴールドカードももちろんあります。
しかし基本的には、無料のゴールドカードではなく、なぜ年会費がかかるカードの方が人気を集めています。
年会費がかかるゴールドカードが人気な理由
理由としては、年会費のかかるカードの付帯しているサービス充実度にあります。
ホテルやレストランの優待などに加えて、ポイントアップなどもあるため、使う人によってはかなりお得になります。
また、年会費1万円と聞くと高く感じるかもしれませんが、月額にすると1,000円以下になります。
月に1,000円程度なら、飲食店の割引や会員限定のセールだけでも、十分に取り戻せる金額です。
ただし、サービスを上手く活用できないと年会費が無駄になってしまうので、自分に合ったカードを選ぶのが重要になってきます。
審査基準は?年収が高くないと作れない?
ゴールドカードは、一部の年収が高い限られた人しか持てないイメージもあるかもしれません。
確かに前までは、年収1,000万円以上で持ち家がないと作れない、というケースがほとんどでした。
しかし、会社によって異なりますが、年収200万円以上で持ち家なしの賃貸でも作れます。
つまり、働いているほとんど人が年会費さえ支払えば、作れることになります。
ただし、年会費が1万円を超えるカードは、年収500万円以上が必要といわれています。
正確に年収の条件などが公表されているわけではないので、年収が少なくても、ほかの条件次第では作れることもあるでしょう。
20代でもゴールドカードは持てるの?
ゴールドカードは20代であっても、問題なく作れます。
これは一般的に「ヤングゴールド」カードとも呼ばれており、通常のゴールドカードと比較して年会費が安いのが特徴です。
ただし20代向けということで、年齢制限もありますので、その点は各クレジットカードのHPで確認するようにしましょう。
また逆に、30歳以上でないと加入できないゴールドカードも存在します。
ゴールドカードより上のグレードもある
実は「ゴールド」が、最上位ではありません。その上のランクに「プラチナ」と「ブラック」が存在します。
プラチナカードは、会社によって異なりますが、年収500万円以上で年会費も高くなります。
必要な年会費は、安くても2万円で、10万円以上する場合もあります。なかには作るために、招待されないと作れない場合もあります。
ブラックカードは、基本的に招待制になっているため、一部を除き申し込んで作ることはできません。
招待される条件は、公表されていませんが、最低でも年収は1,000万円以上必要といわれています。
ゴールドカードのメリット
年会費無料で利用できる一般のクレジットカードもあるなかで、年会費のかかるカードを持つことのメリットとは一体なんなのでしょうか。
主なメリットとしては、
- 利用限度額が高くなる
- 社会的な信用になる
- 海外旅行傷害保険が自動付帯
- 空港ラウンジが利用できる
- 家族カードも特典を受けられる
などが挙げられます。
その他にもメリットがあるので、次から詳しく解説していきます。
メリット1:利用限度額が高くなる
一般的なカードでは、100万円が限度額の場合が多いですが、ゴールドカードなら200万円程度まで増やせます。
もちろん、利用頻度にもよりますが、もっと限度額を増やしたいと思っている人にはおすすめです。
メリット2:社会的な信用になる
カードがステータスになる、という考え方は古いといわれることもありますが、今でもカードのランクを気にしている人がいるのも事実です。
そういった人から見たときに、支払いに一般のカードを使うよりも信用性は高くなるでしょう。
メリット3:海外旅行傷害保険が自動付帯
年会費無料のカードでも付帯している場合もあるのですが、ゴールドカードでは大体のカードで自動付帯しています(利用付帯の場合もあります)。
海外旅行に行く際の保険料の節約としても活用できます。
海外旅行傷害保険のほかにも「盗難保険」や「ショッピング保険」なども付帯していること多く、保険関係は充実しています。
メリット4:空港ラウンジが利用できる
空港ラウンジは「カードラウンジ」といって、ゴールドカードを所有していると入れるラウンジがあります。
カードラウンジは、無料で新聞や雑誌が読めたり、ソフトドリンクが飲み放題であったりと、通常の空港ラウンジよりも快適に過ごせるサービスが充実しています。
飛行機での移動が多く、空港ラウンジで待つことが多い人にとっては非常に嬉しいサービスです。
メリット5:家族カードも特典を受けられる
ゴールドカードも通常のクレジットカードと同様に、家族カードが発行できます。
カードの契約者に家族がいる場合、その家族の方専用に発行されるクレジットカードのことをいいます
また中には、無料で家族カードを発行しているケースもありますので、気になるカードあれば確認してみるといいでしょう。
ゴールドカードの家族カードでは、契約者本人が所有しているカードと同じ特典を受けることができます。
また、通常なら発行の難しい学生や主婦の方であっても、クレジットカードを持てるという点もメリットとなるでしょう。
その他にもさまざまなサービスが付帯
その他にも、ポイント還元率のアップや高級ホテルへの宿泊料金の割引などがサービスされます。
サービスの内容は、各カード会社によって異なります。
なかには、レストランやゴルフ場の優待などもあるので、自分に合ったサービスのあるカードを選択しましょう。
ゴールドカードのデメリット
限度額やサービスが充実するなどのメリットがある一方で、デメリットも存在します。
ここからは、デメリットについて解説していきます。
主なデメリットは、
- 年会費がかかる
- カードを使いすぎる可能性がある
- 審査が厳しい
があります。
これから利用しようと考えている人は、しっかりとチェックしておきましょう。
デメリット1:年会費がかかる
一番のデメリットは、やはり年会費がかかるということです。
カードとしての機能だけであれば、無料でも作成できます。
年会費のもとを取るだけサービスを利用できればいいのですが、サービスを利用していくのは意外に難しいものです。
自分がどのくらいゴールドカードを持つことでお得になるのか、考えておく必要があるでしょう。
ステータスだけに考えるなら、年会費の安いカードをおすすめします。
デメリット2:カードを使いすぎる可能性がある
限度額が上がることで、自分の支払い能力を超えて、カードを使ってしまう可能性があります。
しっかり管理できるのであれば問題ありませんが、過去に支払で困ったことがある人は注意しましょう。
また初めて作る場合は、一般のカードから利用実績を作っていくことをおすすめします。
デメリット3:審査が厳しい
限度額が大きく、付帯しているサービスも豊富なので、一般のカードよりも審査は厳しくなります。
初めてで、いきなりゴールドカードを申し込んでも、審査は通らない可能性が高いです。
まずは、一般のカードで利用実績を積みましょう。
ゴールドカードの選び方
充分に利用実績があり、審査も通る見込みがあるなら、ゴールドカードを申し込みましょう。
どのクレジットカードを作るか迷うかもしれませんが、以下の3つは必ず確認する必要があります。
- 年会費
- 付帯しているサービス
- デザイン
の3つです。
とくに年会費は、背伸びせずに自分の年収に合ったものを選びましょう。
では、詳しく解説していきます。
選び方1:年会費
年会費は、先にお伝えした通り2,000円や3万円などと幅があります。
年会費を見極める際には、
- 限度額の増加
- 付帯しているサービス
- 社会的信用
など、自分にとってどの程度の価値があるのか考えてみましょう。
まだ20代前半で、年収も少ないのであれば、一般のカードでも十分かもしれません。
また、年間の利用料に応じて、年会費が無料になるカードもあります。
普段から買い物はカードを使っているのなら、無料でも利用できることもあります。
選び方2:付帯しているサービス
空港のカードラウンジの利用やホテル・レストランの割引などのサービスはチェックしておきましょう。
色々サービスがあっても実際に利用しなければ意味がありません。
自分が利用するものがあるのかを確認しておくことが大切です。
とくに以下の保険については、補償額の上限や適用条件などはしっかりと確認しておくようにしましょう。
- 旅行傷害保険
- 盗難保険
- ショッピング保険
また旅行傷害保険については、国内と海外両方で適用されるのか、「自動付帯」なのか「利用付帯」なのかについても確認するようにしてください。
万が一の際に役不足では、持っていてもさほど意味がありません。
■ 自動付帯
自動付帯とは、そのカードを持っていることで保険が適用されることをいいます。
■ 利用付帯
利用付帯とは、持っているだけで適用されることはなく、旅行代金や旅行中の公共交通機関の代金を、クレジットカード払いとすることで適用されることをいいます。
選び方3:デザイン
ステータスが高いカードを持っていても、デザインが一般のカードと変わらないと、見せるためのカードとしては成立しません。
支払いのときに、「部下や後輩は、上司や先輩の手元を見ている」というデータもあるので、ひと目でゴールドカードと分かるデザインも大切です。
ステータスを重視したい人は、デザインにも注目してみましょう。
作るならこれ!おすすめのゴールドカード7選
ここからおすすめのゴールドカードを7枚ご紹介していきます。
年会費の安いものから、サービスの充実したカードまで幅広くご紹介していくので、参考にしてください。
楽天ゴールドカード|おすすめのゴールドカード
楽天ゴールドカードでは、年会費が2,160円で、国内の主要空港ラウンジが2回無料で利用できます。
さらに、楽天市場での買い物で、ポイントが常に5倍になります。
海外旅行傷害保険は利用付帯で適用となり、海外旅行も安心です。
年会費が安く、空港ラウンジも利用できて、さらにポイントも貯まりやすいので、初めてのゴールドカードにおすすめします。
楽天市場や楽天トラベルなどの楽天グループをよく利用する人なら、それだけで年会費の元は取れるでしょう。
dカード GOLD|おすすめのゴールドカード
dカードGOLDでは年会費が10,800円で、国内空港ラウンジの利用や海外旅行傷害保険などのサービスを受けられます。
そして、携帯電話の故障や紛失を補償するケータイ補償が付いています。
ケータイ補償があれば、購入から3年間、最大で10万円まで補償してくれます。
また、ドコモの携帯電話やドコモ光を利用すると、利用料金の10%がdポイントで還元されます。
例えば、携帯電話とドコモ光合わせて毎月1万円を利用していれば、年間で12,000円分のdポイントが貯まります。
ドコモユーザーに限りますが、dポイントの還元だけで年会費の元を取れる人もいるでしょう。
三井住友VISAゴールドカード|おすすめのゴールドカード
三井住友VISAゴールドカードの年会費は10,800円で、ステータスの高いカードとして人気が高いです。
空港ラウンジの利用や海外旅行傷害保険など、基本的なサービスはしっかりと付帯しています。
ホテルや旅館の宿泊代が会員限定になるサービスも展開しています。
怪我や病気に関して24時間相談できる「ドクターコール24」やゴールドカード専用の相談窓口も利用が可能です。
サービスよりもステータスを重視したい人におすすめします。
ミライノ カード GOLD|おすすめのゴールドカード
ミライノ カード GOLDの年会費は3,240円と安く、空港ラウンジの「JCBプラザラウンジ」が利用できます。
また、1,000円に5ポイントのミライノ ポイントが貯まります。
このポイントはJALのマイルや現金と交換できるほか、利用料金から差し引くことも可能です。
引き落とし口座を住信SBIネット銀行に設定すれば、ランクに応じてATM手数料が最大で月15回が無料になります。
年間で100万円以上の利用で、次年度無料になるので、カードの利用頻度が高い人なら毎年無料で利用ができるでしょう。
Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD|おすすめのゴールドカード
「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」は、年会費が1,950円と今回ご紹介しているカードのなかでは、一番安いカードです。
安いですが、海外旅行傷害保険や盗難補償も付帯しています。
通常のポイント還元率が1%と高く、オリコモール経由で買い物をすれば、最大で15%のポイント還元を受けられます。
映画館やレストランの優待サービスも受けられるので、上手く利用すれば年会費以上にお得に利用できるでしょう。
ただし、空港ラウンジは利用できないので、注意が必要です。
JCBゴールド|おすすめのゴールドカード
JCBゴールドでは年会費が10,800円で、国内の空港ラウンジが利用できます。
海外旅行傷害保険も最大で1億円と充実した内容になっています。
事前に登録しておけば、海外での利用でポイントが2倍になります。
海外での加盟店はほかのカードと比べると少ないのですが、海外の利用に適しているカードです。
また、利用実績を積み、条件をクリアすればプラチナカードへの招待が届きます。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの年会費は今回ご紹介するカードのなかで、最も高く31,320円です。
海外旅行傷害保険や2名までの空港ラウンジの利用、手荷物の無料宅配などの手厚いサービスが受けられます。
もちろん、ステータス高く信用性も抜群です。
ほかにも、旅先でも24時間受けられる電話サービスや海外のレストランでの優待もあります。
年会費は高めになっていますが、受けられるサービスなどを総合的に考えると、かなりおすすめのカードです。
ゴールドカードを作って上手に活用しよう
クレジットカードは無料で充分と思っている人も多いかもしれませんが、年会費がかかるカードでも、活用法を知り、自分に合ったカードを選択すれば節約にも繋がります。
また、空港ラウンジや海外旅行傷害保険など、快適で安全な旅行のサポートにもなるでしょう。
その他にも、利用限度額も増え、社会的な信用も付きます。
そして、将来的に年収が上がった際には、「プラチナカード」や「ブラックカード」を手に入れることにも繋がっていきます。
ぜひ、今回の記事を参考にして、ゴールドカードの作成に役立ててください。